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全国映画よもやま話

障害者もロケ誘致支援

2018年1月17日(水)北海道新聞朝刊

障害者もロケ誘致支援

夕張のNPO法人 フィルムコミッション設立

 

【夕張】「映画のまち」として知られる夕張市で障害者の就労支援に取り組むNPO法人「あ・りーさだ」(正木英之代表理事)が、映画やドラマなどの撮影を市内に誘致する「ゆうばりフィルムコミッション(FC)」を設立した。障害者はおすすめの撮影スポットを紹介するホームページ(HP)制作などを担当する。まちの魅力発信を、働く場確保にもつなげる。

 HP制作雇用の場に

夕張市は、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭が開かれる「映画のまち」として地域振興を目指すが、財政破綻後はロケ誘致や撮影支援などまで手がまわらない状態だった。

FCは、同映画祭への参加経験もある札幌の映像クリエーター高橋学さん(49)が代表を務める。障害者が撮影スポットの紹介映像やHP制作、ロケ時のPR映像の撮影などを担う。ワークショップや市内外の障害者団体に呼びかけるなどをして人材を確保する。

市民には紹介映像への出演などの協力を募る。活躍が期待される若手作家らの相談にも積極的に応じる方針で、「ロケに来る人も、市民も、夕張への愛着を深める取り組み」(高橋さん)と位置付けている。

高橋さんと正木代表理事は16日、鈴木直道市長を市役所に訪ね、「障がい者が生き生きと働くFCにして、多くの撮影を誘致したい」とPR。鈴木市長も協力を約束した。