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写真甲子園 映画に 開催地の東川、町あげ支援
2016年1月27日 朝日新聞北海道版 朝刊
写真甲子園 映画に
開催地の東川、町あげ支援
東川町で毎年開催される全国高校写真選手権大会(写真甲子園)が著名監督の手で映画化されることになり、町や商工会が支援組織を立ち上げた。人口8千人の小さな町ながら、2018年予定の公開に向けて6千万円を目標に資金集めをするほか、エキストラの確保などに全面協力する。
出場生徒の成長描く
札幌出身・菅原浩志監督
映画は「ぼくらの七日間戦争」などで知られる札幌出身の菅原浩志監督がメガホンをとり、写真甲子園の出場生徒らの成長を描く物語となる予定。18年春の全国公開をめざしている。
18年春公開予定
昨年5月、山口県の写真コンテストで菅原監督と知り合った松岡市郎町長が、町への来訪と写真甲子園を題材にした映画づくりを打診。8月の大会に訪れた監督が出場者らの奮闘ぶりと熱意を見て感激し、映画化を決めた。脚本作りのためすでに全国の参加校7校を回り、出場生徒やOBらに取材をしているという。
町では昨年12月、松岡町長を会長として官民13団体で構成する「写真甲子園映画化支援協議会」を立ち上げ、映画制作に見込まれる費用1億2千万円のうち半分を地元で支援すると決めた。企業約50社を回ってスポンサーや寄付協力を求める「営業活動」を始めたほか、ふるさと納税に「映画化支援事業」の枠を設けて資金を募る。
有名俳優出演へ
出演する俳優陣は現在選定中だが、協議会によると、有名俳優が顔をそろえたそうだという。今年7月ごろから町にロケ隊が入り、夏の写真甲子園期間を含め長期のロケが行われる。大勢のエキストラが必要な場面では協議会があっせんした町民らが協力する。来年3月ごろに完成し、町内や道内で先行試写会などを行う。
協議会事務局では「写真甲子園のよさを映画を通じて広く知ってもらえる。町を挙げて協力したい」。菅原監督は「自分の可能性にチャレンジする高校生の姿と、快く受け入れる東川町の志に感銘を受けた。いい作品にしたい」と話した。
寄付などの問い合わせは東川振興公社(0166・82・5001)へ。
(渡辺康人)