シアターキノ30周年記念出版『若き日の映画本』好評発売中!

1992年に創設しましたシアターキノは、昨年で30周年を迎えることができました。30周年を記念して、何かキノらしいことができないかと2年前から考え、思い出やノスタルジーではなく、今を生きる若い方々に「もう一つの国」としての映画に出会ってもらう機会をつくることは、キノの役割の一つではないかと思いました。そこで、これまでにキノにお越しいただいた映画監督、俳優、評論家、詩人や交流のある皆さんに、若い方に見てほしい「若き日の映画」をご紹介いただくことにいたしました。

 

ご快諾いただいた41名による40本の映画は、映画史においても非常に重要な作品が多数含まれていますが、それ以上に執筆いただいたお一人、お一人の 「もう一つの国」づくりを支えた「人生の一本」の集積であることは、読んでいただければきっと伝わることでしょう。

 

ページデザインもお一人お一人の内容に合わせて変えるなどかなり冒険をしたこの「若き日の映画本」、昨年の発売開始以来、順調に売れていて、読者や執筆者ご本人からも「素敵な本ですね」「ちょっとすごいぞ」「思い出的になっていなくていいね」などあたたかいハガキやメールなどいただいています。道内主要書店での販売は終了しましたが、東京下北沢の素敵な本屋さん「B&B」と、名古屋シネマスコーレ、神戸元町映画館でも発売中です。シアターキノでお買い求めの方には、30年間のムービーラインナップの表紙がデザインされた限定品ポスターが付録でつきます。

 

以下は2022年6月のメッセージです

シアターキノ30周年記念出版『若き日の映画本』7/1(金)発売開始 !

 

人生は無数の出会いによって変容してきます。この本がそのささやかな一つになれば嬉しいです。どうぞ、本屋さんやシアターキノで一度手に取ってみてください。

ようやくここまで来た‥そんな気持ちでいっぱいです。

やっと念願のシアターキノ30周年記念出版「若き日の映画本」を入稿しました。

まだ誕生するまでには時間がかかりますが

本チーム(デザイン。写真。編集の皆さんプロが集まってくれました)はみんな少しほっとした気分。5月はKINO本とムービーラインナップの作成が並走することにってしまい、5月後半のキノの事務所の中は沸騰寸前でした。「若き日の映画本」てなぁに? と思われますよね、

実は今年2022年7月4日、シアターキノは30歳になります。キノは市民出資で誕生した映画館、記念すべきお誕生日に何かできないかな、ミニシアター映画が大好きでキノに通っていただいた皆さんへ、そして映画たちにどんなお返しができるだろう、

そんなことを考えていたのが2年前。世界中がかつてないパンデミック禍に置かれ暗中模索状態の時でした。でもこんな時だからこそ前を向こう、明日を見つめることにしました。そうしてキノにお越しいただいた監督たちや交流のある俳優、詩人、評論家の皆さん、41名のご協力を得て、若い人たちに出会ってほしい「わたしの映画」エッセイ集を作ることにしました。表紙のアートワークは写真家のクスミエリカさん。