9/14(土)⇒20(金)『夜の外側』特別上映

 

国家をゆるがす元首相の誘拐事件

巨匠マルコ・ベロッキオ監督

慟哭の340分一大巨編!

 

相次ぐテロリズムにより、イタリアが社会的、政治的混乱にあった鉛の時代。1978年3月のある朝、キリスト教民主党党首で、元首相のアルドモーロが、極左グループ赤い旅団に誘拐される、という、イタリアのみならず、全世界をゆるがす事件が起こる。
内務大臣コッシーガや教皇パウロ6世、そしてモーロの妻 エレオノーラらが、モーロを解放させようと画策するのだが…。

 

夜よ、こんにちは03で同事件を赤い旅団側から描いたイタリアの巨匠マルコベロッキオ監督が、すでに語られた物語には戻らないという自身のルールを破り、外側政府、法王、神父、警察、教授、妻、子供たち…、様々な立場で事件に関与した人々の視点を交えて、6エピソードからなる一大巨編として作り上げたのが本作である。

 

これは悪と背信の叙事詩である。
また愛と期待のメロドラマでもある。
ベロッキオはつねに家庭と権力、夢と解放を描いてきた。
要するに、イタリアのすべてを描いてきたといえる。

四方田犬彦
(映画誌·比較文学研究家)

 

公式HP⇒https://www.zaziefilms.com/yorusoto/