アカデミー長編ドキュメンタリー賞受賞! 3/8(土)上映&記念トーク決定! 受賞での監督スピーチ

★パレスチナを訪れ、医療や子供の支援を続けている北海道パレスチナ医療奉仕団団長の猫塚さんに、現在の状況報告をしていただきます。猫塚さんたちは、2022年8月の第14次パレスチナ医療・子ども支援活動中に、映画の舞台となる西岸地区南部地方の近くの村を訪れ、洞窟内に住むハルーンさんの治療を行いました。ハルーンさんは地域の発電機を守ろうとしてイスラエル軍から2mの至近距離から撃たれ四肢麻痺の状態で洞窟内で療養を強いられていました。

 その後、猫塚さんたちはイスラエル兵の監視下で同地区のズッキーニ畑の雑草取りの援農をしたり、現地の青年から現状の講義を受けていました。しかし、猫塚さんたちが立ち寄った地区センターはその日の午後にイスラエルから急襲を受けてしまいました。

 

3/9(日)~14(金)上映時間

13:15(終14:59)

●当日通常料金  ※招待券ご利用いただけます

 

「ノー・アザー・ランド」アカデミー長編ドキュメンタリー賞受賞監督スピーチ

バーセル・アドラー:

アカデミー賞に感謝します。私たち4人にとって、そして、このドキュメンタリーを支援してくださった全ての方々にとって、とても光栄なことです。2か月前、私は父親になりました。私の娘が、自分と同じ生活を送ることのないよう願っています。私たちのコミュニティであるマサーフェル・ヤッタは常に入植者による暴力や家の破壊、追放の恐怖に直面しています。『ノー・アザー・ランド 故郷は他にない』は、私たちが耐え続けてきた何十年にもわたる厳しい現実を映しました。私たちは世界に対して、パレスチナ人に対する不正義と民族浄化を止めるために、真剣に行動するよう呼びかけたいのです。

 

ユヴァル・アブラハーム:

この映画を作ったのは、私たちパレスチナ人とイスラエル人です。それは2つが合わされば、より強い声になるからです。私たちは理解し合い、ガザとそこに生きる人々への残虐な破壊を終わらせなければなりません。そして、10月7日の事件で捕らえられているイスラエルの人質は解放されなければなりません。
私はバーセルを兄弟のように思っていますが、私たちは平等ではありません。
私は民法の下で自由に生きていますが、バーセルは軍法の下で生きています。
人生を破壊され、自分で人生を選択することができません。
しかし、別の道、政治的な解決方法はあります。
どちらかの民族が優位に立つのではなく、双方が民族的な権利を持つという道です。
この場所で、私は言わなければなりません。この国(注 アメリカ)の外交政策はその妨げになっています。それは一体、なぜですか?私たちは結びついています。パレスチナの人達が真の意味で自由で安全ならば、私たちも本当の意味で安全でいられます。
命のために、生きるために、まだ遅くありません。それしか道はありません。
ありがとうございます。