2008年4月6日 北海道新聞朝刊より転載
「靖国」上映 苫小牧「トーラス」 堀岡代表に聞く
【苫小牧】靖国神社を題材にしたドキュメンタリー映画「靖国 YASUKUNI」の上映中止が全国で相次ぐ中、道内では、いち早く苫小牧のミニシアター「シネマ・トーラス」が上映する方針を明らかにした。トーラスの堀岡勇代表(55)に上映を決めた経緯や、今回の騒動についての感想を聞いた。
――トラブルを心配して上映を自粛する映画館が相次ぐ中、上映を表明した理由は。
「もともと予定に入っていたんです。八月には第二次大戦末期の沖縄戦に迫ったドキュメンタリー『ひめゆり』を上映するので、その前にと。『靖国 YASUKUNI』は、香港国際映画祭で最優秀ドキュメンタリー賞を受けており、映画評を読む限り、決して反日的な思想に偏った作品ではないという印象です」
――道外では政治団体などの抗議を受け、上映を断念した映画館もあります。
「今のところ、特に非難の声は寄せられていません。既に皆さんに『上映する』と伝えたわけですから、たとえ、抗議を受けても取りやめる考えはありません」
――封切り前から浮上した一連の騒動について、どう思いますか。
「作品を見る前から、良し悪しを決め付ける人が多いのは残念な気がします。作品を見た上で判断し、議論すべきではないでしょうか」
――憲法に保障された「表現の自由」を守るために、映画館はどうあるべきでしょう。
「作品を発表する場を守り、観客がその作品を見るか見ないか選択する機会を提供することが映画館の役目。今こそ、上映作品の選定に比較的自由がきく全国のミニシアターが、その特長を発揮する時だと思います」
同館は七月中・下旬から二、三週間の上映を予定している。
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