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朝日新聞2月6日朝刊より転載

来月復活、夕張の国際映画祭
市民奔走 情熱実る


 「やっと、ここまでこぎ着けました」。通算18回目、市民の手で再開されて最初の「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」が3月19日に始まる。5日、記者会見で詳細を発表したNPO法人ゆうばりファンタの澤田直矢代表理事らは胸をなで下ろした。従来1億円規模だった予算を4千万円に縮小し、寄付集めの企業回りや会場確保に奔走してきた1年だった。

 道内の企業を中心に23社から2千万円の寄付が集まり、最も費用のかさむ映画会社やスタッフへの人件費や謝礼などでプロの関係者が「夕張がんばれ。映画祭の灯を消すな」と「驚くほどの協力」をしてくれた。

 期間中、コンペティション部門の犬童一心(いぬどう・いっしん)監督やフランス在住のオランダ人映画評論家トム・メス氏のほか、監督や審査員など百人以上の映画関係者が来夕。資金難や規模縮小もあり、かつてのように2万人規模の観客とはいかないが、「半分の1万人余の参加者を見込んでいる」(澤田宏一実行委員長)という。

 JR北海道は20日午後1時45分に新千歳空港駅発で夕張行き臨時特別列車を運行し、ゲストとファンを一緒に運ぶ。記者会見に同席した名誉大会長の藤倉肇市長は「全国の皆さんの協力で、市民の総力をあげ、映画祭は再生されようとしている」と強調、「夕張駅では『お帰りなさい』の合言葉で迎えたい」と語った。

 岩見沢市内の市民団体も無償協力する予定で、「夕張だけではなく広域地域全体の催しに広げたい」(澤田代表理事)という。「運営はぎりぎり」のため、募金は今後も受け付ける。
 問い合わせは映画祭事務局(電話0123-53-2637)へ。