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2007年9月30日 朝日新聞朝刊より

夕張市民会館再会に奮闘中 市民団体に強力「助っ人」

道内業者 無償で防水・電気工事 夕張市の財政破綻で廃止施設となった旧市民会館を自分たちの手で再開し、来年3月の国際映画祭の会場として再び表舞台に立たせようと奔走している市民団体に、心強い「援軍」が現れた。再開には老朽化による雨漏りの修繕などで2千万円以上が必要とされていたが、道内の業者が防水工事や電気設備整備を無償で引き受けてくれることになった。

「屋根の防水工事をお手伝いできると思うのですが、市民会館の中を見せていただけますか?いま夕張インターまで来ているのですが・・・・・・」

千歳市の防水施工業「道央FRP工業」の福永鐘部社長から、「旧市民会館を再生する会」の小澤美穂子代表に突然の電話があったのは今月9日朝だった。

小澤代表は「キツネにつままれた思い」で仲間に連絡をとって対応したが、福永社長らは13日にも夕張に来た。雨漏り個所を調査し、会館の図面コピーもとるなどして話を進めていった。

「夕張の映画祭は、厳しい状況下にある北海道からの文化の発信として海外からも認知されている。その映画祭が危機と聞いてファンとして黙っていられなかった」と福永社長。映画祭の主会場となってきた市民会館の再開が困難になっていることを朝日新聞で知り、「うちの仕事で役に立てるのなら」と考えた。

福永氏の会社はガラス繊維入り強化プラスチック防水材の施工・販売業で北海道地区の代表社。大阪のメーカーの賛同も得て札幌、石狩、旭川、釧路、函館の9同業者に呼びかけ協力を取り付けた。知り合いの電気設備会社、道テクニカルシステムエンジニアの菅原文雄社長には大ホールの電気・照明設備の点検・整備を依頼して快諾を得た。すべて無償だ。

小澤代表や会館借受団体のNPO法人ゆうばりファンタの澤田直矢代表理事は「救世主が現れた」と感謝する。市民側も労力を提供して指導を受けながら工事をすることにし、10月のできるだけ早い段階で屋根の補修に入りたいという。

小澤代表は11月下旬に再開して、23日には「復活祭」をやりたいと抱負を語る。だが、寄附と使用料などで賄わねばならない年間運営経費1400万円のうち、ホールなどの命名権販売による収入を予定している数百万円分はめどがたっていない。問い合わせや寄附の申し込みは小澤方(電話0123-56-6011久保田総合印刷内)へ。