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このインタビュー内容は、3月20日(火)に札幌キャンペーンにお越しになった『キトキト!』の吉田康弘監督の様々な媒体とのインタビューのポイントを、同席した中島がまとめたものです。

★北海道へ来たのは2度目で、前は学生の時に、ゆうばり国際映画祭に来ました。丁度、どの方向に行くか悩んでいた時なので、映画の好きな人が集まっている、いい映画祭で、映画の道へ進む気持ちを後押ししてくれた映画祭かもしれませんね。

★ハイ、まだ若僧の27歳で、今年28になります。子供の頃はマンガ家になりたくて、ストーリーを考えるのが好きでした。高校の文化祭でビデオを作って、それが受けたので、映画っていいなと思って(笑)。大学はまったく別の理系なんですけど、大学で自主映画作ったりしていて。その頃に、1週間に1度の映画塾に通っていて、その先生が井筒監督だったんです。メチャ運が良かった(笑)。

★井筒監督は、仕事は厳しいけど、普段はめちゃいい人。『ゲロッパ!』の現場に「何かやらせてください!」と押しかけて、『パッチギ!』など、助監督として実際に学ばせてもらいました。教えというのは、直接じゃなく、漫才の盗みのように、現場で自然に覚えていきました。基本的には、演出ってどういうことか、でしょうね。
井筒監督は、リアリズムをとても大事にするので、嘘臭いことを絶対にやらないんですね。「そんな言い方
するか?」とか言われて。生の会話を大事にするんです。

★こんなに早く(映画監督デビューが)実現できると思わなかったけど、映画の世界に入ると決めた時から、ひたすら思い続けてきて、それが通じたのか、李プロデューサーから、この話をやってみないかと誘われました。

★『キトキト!』は富山弁で“生きがいい”という意味なんですが、家族の映画なので、大竹しのぶさんの視線でも見れるし、息子の石田くんの視線からも見れる。様々な視点から見れる映画になりました。
ホストを描いている映画ではなく、ホストをやっている人間を描いた映画です。脚本作りで、歌舞伎町はじめ、1ヶ月くらい取材をして、1ヶ月で街がどんどん変わっていくスピードも経験して、田舎の物語にしたいなと。その頃出会ったホストの人に、高岡出身の人がいて、高岡の大仏とか、商店街とのコンビネーションや風景がよくて、ここにしました。

★実は、母を6年前に亡くして、ちょうど悩んでいた時で、姉が「あの子の好きにしてやろうと母ちゃんは言ってたよ」と教えてくれて、その母を少しモデルにもしています。自分の母ちゃんは(映画ほど)あそこまでハチャメチャではないけど、母親ってやっぱりこんな風に子どものことを考えているんだなって思いました。

★大竹さんは、うまいです。ビンタするシーンは、役者が最高に良かった。また、全体のムードも作ってくれて、富山ロケの唯一の休みのときも、野外で焼肉したりして大騒ぎしていたんです。でも、本当にいい現場でした。現場をうまくやるには、一生懸命やる、それに尽きると思います。

★好きな監督は、たくさんいますが、やっぱりクリント・イーストウッドかな。あの年まで、自分のやろうとしていることを、貫いているっていうところに惚れます。

★これからも、泣き、笑い、動く感情を描きたいと思っています。若者の視線をきっちり捉えているのが少ないので、若者代表として、若者をテーマにした作品を撮りたい。『キトキト!』は、そんなにうっとうしくても、愛情を注いでいることは解るときがあり、そんな母親のことも、逆に感じてもらえたら嬉しいです。取材の女性ライターから、「かっこいいですねぇ」「いい男ですねぇ」と評判だった、吉田康弘監督ですが、とっても熱い心の持ち主で、一生懸命さがひしひしと伝わってくるものがありました。『キトキト!』をスタートに、大きくなっていくことを応援していきたいですね。

(文責・中島洋)