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2007年3月8日(木)
北海道新聞朝刊

子供に映像読解力を
道内教員有志ら 来春めどに教材制作

テレビや映画の映像を「読み解く力」を子供に養ってもらうため、道内の教員や映画監督が、小中学校の授業で使える映像教材と指導案を作るプロジェクトを新年度からスタートさせる。視聴率を取るための刺激的な映像があふれる中、制作者の意図や背景を、冷静に理解する力を育てるのが狙い。小学の国語や中学の技術科など、既存の教科で活用できる内容を目指す。

プロジェクトに取り組むのは、情報技術(IT)教育に関心を持つ教員らでつくる「教育とコンピュータ利用研究会北海道支部」。会員らによる委員会を今月中に発足させ、国語、技術科のほか小中学校の「総合学習
」や高校の「情報」で、映像についてどのように教えるべきかを検討。来年3月をめどに、授業の進め方を示す指導案を作る。

映像教材は数分の短い作品90本程度を用意。このうち60本程度はテレビCMや報道番組、短編映画などの既存の映像を利用する。残る30本は、映像の制作過程を学ぶ教材を独自に作成。作成には、札幌在住の映画監督早川渉さんや札幌の市民出資型映画館シアターキノ代表の中島洋さん、北海道テレビ(HTB)などが協力する。

テレビは視聴率優先の制作姿勢への批判が根強く、最近も情報番組での実験データ捏造が問題になるなど見る側に悪影響を与える可能性が指摘されている。しかし、こうした映像に冷静に向き合う力を養う教育は、ほとんど行われてこなかった。

プロジェクトのまとめ役、北星短大の武田亘明教授(教育情報学)は「『だまされないように』ではなく、自らが主導権を握って必要な情報を取捨選択していく能力を磨ける指導案、教材を作りたい」と話している。