第23回(2005年度)川喜多賞が選考委員会により選考され、本年度は堀越謙三氏が受賞することとなった。
《選考理由》
1982年、東京・渋谷に開館したミニシアター<ユーロスペース>を拠点に、独自の視点で選んだ内外の新しい映画を次々に公開、旧来の映画流通システムに新風を吹き込んだ。
今なお記憶に鮮やかな上映作は――「友だちのうちはどこ?」を初めとするアッバス・キアロスタミ作品、「ゆきゆきて、神軍」「全身小説家」の原一男ドキュメンタリー、「紅いコーリャン」「青い凧」といった中国映画――列挙に暇がない。
有能なスタッフを揃えて、配給、興行、宣伝に充実した活動を続け、製作にも進出し、ウェイン・ワン監督「スモーク」でベルリン映画祭銀熊賞、B・フドイナザーロフ監督「コシュ・バ・コシュ」でヴェネチア映画祭銀獅子賞、塩田明彦監督「どこまでもいこう」で文化庁優秀映画大賞など輝かしい成果を収めた。
1997年に東京・京橋にNPO「映画美学校」を開校、映画技術スタッフの教育、新人監督による映画製作を進め、日本映画のための人材養成に貢献している。最近では、日本初の国立映画教育機関である東京藝術大学大学院映像研究科の立ち上げに尽力した。
今後とも映画の発展に尽力して下さることを期待して、ここに「川喜多賞」をお贈りします。
※シアターキノも末端ながら、推選させていただき、私たちもうれしく思っております。おめでとうございました。
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