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朝日新聞より

 前夕張市長の遺志継ぐシネマ大賞、浦河の「大黒座」が受賞

「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」の創設者で前夕張市長の故・中田鉄治さんの遺志を継承、発展させようと設けられた「中田鉄治さんの夢を引き継いで<鉄っちゃんシネマ大賞>に、日高支庁浦河町の老舗映画館「大黒座」が選ばれた。いまは4代目の三上雅弘さん(53)、佳寿子さん(36)夫妻が経営している。斜陽化の波にもまれながら、小さな街の映画館を存続してきた姿勢が評価された。
(岩見沢支局・東郷勇三)

「大黒座」は、1918年に創業。初代、2代、3代と地域に親しまれながら切り盛りし、04年に三上夫妻が引き継いだ。この間、映画の全盛期は去り、厳しい経営の中でクリーニング店との兼業に活路を見い出しながら、映画のともしびを消さずに頑張ってきた。

 94年に建て替え、220席から48席のミニシアターに生まれ変わった。地元の映画サークルや町民の応援で、詩の朗読などのイベントも催され、いまでは「まちの宝」、とも称されているという。

 受賞の知らせに3代目の故・三上政義さんの妻雪子さん(80)は「夫が一生懸命やってきた。ゆうばり映画祭も訪れたことがあり、受賞はうれしい」と喜んでいる。

 「鉄っちゃんシネマ大賞」は昨年2月に創設された。03年9月に死去した中田さんにちなみ、「映画が好きで好きでたまらない」「映画文化のために熱心に活動している」人や団体に贈る。タ張市内の町内会や農業団体などが実行委員会を組織して選考している。

 24日に開薯する同映画祭の「ウエルカム・パーティー」で、賞金とトロフィーが贈られる。