
昼 HTB「スキップ」とSTVラジオの収録を済ませて来た早川監督と打ち合わせ。
夜 東京からも「壁男」宣伝スタッフが到着し、合同でプレミア上映の最終ミーティング。

今日は、堺雅人さんがやってくる日。早川監督自ら、千歳空港までお迎えに行き、私達はホテルで取材の準備。午前中から「壁男」スタッフの橋場さんやヘアメイクの泉さんが、衣装をホテルにもちこみ早くから準備を開始する。そうやって昼過ぎにご一行が到着、早速、ひさしぶりのスタッフ達と再会で盛り上がっている。いいですねえ、なんというか、3週間とはいえ、同じ釜の飯を食った間といいますか、映画という一瞬の共同体を味わったものたちの気持ちというのは、違いますね。私も、「壁男」のメイキングをみて、現場の苦楽の気持ちを思い出したりしました。
さて、軽食を済ませていただいて、UHBの「エキスタ」から取材開始、なんとレポーターは「壁男」の堺さんのカメラアシスタント役をやった渡辺さん。「壁男」宣伝部長とのタスキをかけての大奮闘。堺さんも思わぬ再会に喜びっぱなし。とても楽しい取材で幸先のいいはじまりでした。私は、「夕凪の街 桜の国」の初日で込み合うキノとホテルをいったりきたり。このあと順番に6社連続して取材をこなしていただき、最後にFMノースウェーブに移動して、スタジオで収録して、今日の取材は終わり。

早川監督「原作の諸星さんは、南のイメージで、札幌で勝負すると、新しい札幌のすがたが見えるのではないかなと思った。湿ったものではなく、乾いた札幌の空気をとろうと思った。しかし、札幌ロケだけど、むしろ見慣れた札幌をだしていない、雰囲気はヨーロッパや北欧のもっているトーンを感じてもらえたら、あっ、こんな札幌ってあるんだと思ってもらえると嬉しい」
堺雅人さん「札幌人のふりをするのは楽しかった。早めに撮影が終わった時には近くの東急ストアに買い物にいったり、休日は地下鉄にのってススキノにいったり、仁科の気分になって、札幌を疑似体験する理想的な3週間でした。札幌人になる最高の時間でしたね。」
早川監督「堺さんは演技の職人ですから、完璧に演じていただきました。小野さんは逆に天然の持ち味があり、二人の対照的なところが上手くマッチして、切なかったり、楽しかったり、非常によかったです。北海道の演劇人もいい仕事をしてくれました」堺雅人さん「宮崎出身なので、本当に寒かったですね。こちらの方はマイナス10度の時に、マイナスっていわないんですよね。ただ10度って。びっくりしました。最後の三日間はインフルエンザにかかってしまって、室内の壁にいるあたりは、迫真の演技で、会話していても実感がないというか(笑)、ウイルスのアシストで徐々に犯されていっているので、是非映画で確かめて下さい(笑)」
早川監督「新しい札幌の風景を是非見て下さい」
堺雅人さん「札幌でこんな良い映画ができるのだから、札幌の人にみてもらって、感想を聞きたいな。いわゆるびっくりさせる方のホラー映画が苦手な人でも大丈夫、ホラー嫌いの僕が言うのでまちがいないです(笑)。札幌ならではの映画なので、札幌に生活している人に是非見てほしい。」 |
取材終了後、ホテルにお送りして、私と早川監督はキノにもどり、キノカフェで明日のトークの進め方についてうちあわせ。そのあと、一旦キノの仕事をして、堺さんがキノにお越しになり、フィルムパートナーズの方々に抽選で当たる予定のパンフレットにサインをしていただき、恒例のキノの壁にもサインをしていただき、その後、歓迎会の会場へ御案内する。
会場は、映画の中でも、メニューのないレストランとして登場する店で、「玉ゆら」。「壁男」スタッフたちが30人近くあつまり堺さんも再会を大変懐かしがっていらっしゃってあの笑顔で嬉しそう。料理もばっちりでご満足(料理のレベルの高い店でした)、私は、堺さんが演ずるカメラマンの個展用の写真を提供された、写真家露口さんと堺さんと北海道の風景や、歴史についてしばし談笑。
役者を演ずることが一番好きとどこかでお答えになっていた堺さんらしく、とても好奇心旺盛な堺さんが印象的で、好感度ぐんぐん上昇。明日があるので、押え気味にしようと思っていたのですが、結局、ワインのあじもよろしくがんがんいってしまってまた酔ってしまったのでした。
さてさて、実はこの日は早川監督の誕生日、スタッフからでっかいケーキをわたされ、妻とともに幸せなそうな監督なのでした。

今日も早川監督自ら、小野真弓さんを空港までおむかえ、私達は10時すぎからホールで準備をはじめ、午前中には堺さんも小野さんもホール入り。じつは、「壁男」スタッフが、わずかの札幌入りですこしでも味わってもらおうと、朝食でウニいくら丼を出している美味しいところを前日に探して、今朝お連れしたとのこと。気がきくスタッフ達で、さすがに「壁男」は良いメンバーが集っていますね。
さて、会場の方は、朝9時前のビルのシャッターが空く前から、並んでいたという千葉からこられた方が一番のりで、続々お越しになり、開場予定の13:00を早めて、12:30には開場。この頃、ホールの上にある9階ラウンジの奥では、堺雅人さん、小野真弓さん、早川監督合同の記者会見が始まっていました。
私は、受け付けと会見場、楽屋等をいったりきたりで、走り回っておりましたが、無事、トラブルもなく、上映がスタート。上映中にゲストの皆さんは、昼食のあとJCOMの取材を受けられ、私達スタッフは、私達が勝手に鈴カードと呼んでいる、「壁男」の映画の中で使われる重要な小道具の紙をホールのボードに何十枚も張り出し、お客さまが終わってお帰りになる時の、体験的演出の準備をし、質問カードを内容のタイプ分けをし、そうやって、ゲストの皆さんとトークの打ち合わせ。今回は、司会が、ゲストの皆さんに質問をするスタイルをやめ、早川監督自らが進行役をしつつ、3人で話す方法を取った。

結果的には大変評判よく、監督も私達もほっとしたが、かなり冒険ではあった。でも私達は、今回に関しては私達の気持ちとして「壁男」を作った早川監督の思いを大切にしたかったので、別の司会が野暮な質問をしてしまうより、こちらに賭けてみようと思ったのだった。もちろん、ぶっつけ本番では無理なので、事前の打ち合わせや、話の流れをどのように作るか、それなりに考えはして、いただいたお客さまの質問も監督と相談して、打ち合わせの時に加えていったりもしたが、やはり堺さんはプロでしたね。その場の空気をつかみつつ、お客様へのサービスも笑顔もたやさず、丁寧に、時にはジョークを交えて話されるうまさには、さすがーと何度も思ったものでした。逆に小野さんは、もう本来のナチュラルな明るい笑顔で、天然そのもので、この好対照をキャスティングした早川監督の眼力もなかなかと、改めて思ったのでした。 トークの内容は、もしかしたらDVDの特典映像に入るかもしれないので、ここではのべませんが、先述のように、とても良い雰囲気でアンケートでも、楽しんでいただいた様子が伝わってくるものでした。
終了後のロビーも壁の鈴カードやカニ男を写したり楽しんでいただき、私達も良い一日になりました。お越しいただいた皆様、ご参加いただきました皆様ありがとうございました。
そして無事、全てを終了されたゲストの皆様は、「壁男」スタッフ達と再会の大写真会を、分かれを惜しんでなんども行い、空港へ向かったのでした。最後の最後まで監督自ら送り、がんばった早川監督もお疲れ様でした。そして、大変お忙しい中(堺さんも、小野さんも、まもなく舞台がありますよね、堺さんはさらに「クライマーズ・ハイ」撮影中のわずかの休みを使ってお越しいただいたのでした)、札幌までお越しいただいたお二人に本当に感謝申し上げます。お二人にのご厚意にお答えするのは、なによりも「壁男」をヒットさせることでしょう。そのためにあとわずかですが、9/1(土)の公開に向けてがんばりましょう! |