TOP > キノを訪れた人々 > 周防正行監督と加瀬亮さん

※お二人とも、インタビュー等取材もあって時間がなく、アンケートの時間がとれ
ませんでしたので、同行した中島のレポートをかわりにのせることにします。
■6/27(水)

キノ15周年記念として、周防正行監督と加瀬亮さんにお越しいただく日がやって来た。正月元旦に15周年のお願いとして、来札依頼の年賀ご挨拶を出して以来、約半年、正式にいけるよとお返事が来て、わずか一ヶ月半の準備期間であったが、キノのボランティアスタッフから加瀬スタッフを募集して、7名の精鋭スタッフ(笑)が 応募してくれ、毎週一回のミーティングと、様々のアイディアをだして、お二人や、参加してくれる皆さん、そして私達にとっても、良い日になるように、皆ががんばってくれて実現する日になったわけです。

 しかし、当日になってチケットに書いてある会場の住所が間違っていたことがわかる等、ミスがあって、スタート時間を10分遅らせましたが、それがかえってロビーの混雑を少しは緩和できることになり、用意した記念の紅白まんじゅうなど、販売物がたくさん売れていました。

 私は昼間から、空港に迎えにいっていましたが、加瀬さんは前とおなじくラフな、Tシャツのスタイルで、ご無沙汰ですとにこやかな挨拶を交わして、これまたジョークを連発する周防監督や、とても元気なアルタミラピクチャーズの佐々木さんたち皆さんを、ご案内して、ロケサービス「風の色」の山野さん(役者でもあります)のロケバスで札幌へ。車内でトークの打ち合わせをしつつ、監督のジョークが炸裂し、皆さんご機嫌で、ホテル着。

 チェックインのあと、ご休憩いただき、私は加瀬パネルをキノにとりにいき、バスにつんで会場のホールへ。もうすでに6階のホールから一階まで並んでいらして、一番は朝10時とのこと、すごいです。そして、早目の開場をして、私はまたホテルに迎えにいき、上映がスタートしたあと、ロビーに皆さんに貼っていただいた質問カードを加瀬さんと監督がもう、わいわいいいながら選ばれて、これがなかなか決まらない。お二人で結局、映画のことを少しはしゃべりたいけど、今日は加瀬ファンの集まりだから、俺はいない方がとまたジョークでけむにまきつつ、監督は俺これがいいかなと、加瀬さんもこれがあると「お引越し」のセリフのこといえるからいいななどと、そうやって約10枚ちょっとを選ばれて、そのあと、金寿司で夕食。お二人ともアルコールはダメなので、お茶。周りの人たちはビール。食事後タバコを吸うために別の席にいった加瀬さんとしばし映画の話。同じ事務所の浅野忠信さんの新作「サッド・バケーション」のことや最近の日本映画のことなど、真面目に話される態度は、全く「スクラップ・ヘブン」の時と変わっていません。

 そして会場にもどり、「それでもボクはやってない」上映終了後に大歓声の中、登場いただき、約45分間たっぷりとお二人のトーク。トークの感想は皆さんそれぞれにあるでしょうから、これは司会をさせていただいた、あくまで私の感想ですが、とても丁寧に、考えながら、でも皆さんに伝えたいとの思いを持ってお話しされたと思います。観客の皆さんも静かにお聞きいただいて、とても嬉しかったです。加瀬さんが言葉を大切に、でもこんな時代だから理想を忘れずに、と語った時にはちょっと胸が熱くなりました。
※(このトークの模様は、当日DVDデータの取材班が収録しておりまして、HPで公開されるはずです)

 トークは予定時間を15分オーバーして終わり、ホールの方におこられながら、なんとか閉館時間を10分延長していただき、アンケートを書いている方には、大変申し訳なかったのですが、ホールが閉まってしまうので、大急ぎで退館して下さいと叫んで、皆さんにでていただき、大急ぎで片付け、キノカフェに移動して、キノのボランティアスタッフの映画祭チームも一緒に15人ぐらいで打ち上げ。アルコールを飲まないお二人ですが、一緒に楽しくおつきあいしていただきました。 ※(下の写真はその途中で、シアターキノロビーで撮ったもの。スタッフもおねだりして、一緒に撮ってもらったりしていましたね)

 ところで、話の中心は映画や写真などのこと。実は、翌日空港まで送る途中の月寒ジンギスカンクラブで昼食したのですが、その時もタルコフスキーや、ジョナスメカスの話で盛り上がり、加瀬さんの趣味の良さにまたほれてしまうのでした。加瀬さんは写真家の若木信吾さん(キノで7/14から上映中の「星影のワルツ」監督でもあります)ととても仲が良いらしく、若木さんが今度メカスの映画日記を再販させるためにがんばっていて、メカスを日本に呼ぼうとしているしているので、応援して下さいといってくれ、またまた感激なのでした、そして、現在の日本映画のこと、自分が大切にしていることなど、お酒の席でも本当に真面目に話されていました。

 普通、普通と語る加瀬さんですが、ある日本映画を脚本を読んで断った話(ミニシアター系の大手で泣かせるタイプの作品を多く撮っている監督ですが、マーケットを重要視しているらしく、監督と話して断ったとのことなのです)など、芯はとてもしっかりもっていて、インディペンデントなカルチャーを大切にしていることをあらためて感じたのでした。

 結局、24時近くまで話し込み、周防監督達は、プロデューサーのお勧めのラーメン屋「信玄」に行き、加瀬さんはさすがにここでお開き、ホテルへお送りでした。

 翌日は、上記のように、午前中はお二人ともグランドホテルでインタビューをずっとうけられ、周防監督のジンギスカンを食したいとのご希望で、月寒ジンギスカンクラブで昼食(写真2)をして、しばしの北海道を満喫され、空港までお送りして、がっちり握手、またの再会を約したのでした。

 キノとして、15周年記念として加瀬亮映画祭をできて、本当に良かったと思っています。どうか、これからの日本映画を支える最も大切なお一人として、加瀬さんをずっと、ずっと応援していただけますよう、キノからもお願いします。そして、参加していただいた皆さん、参加できなくても応援していただいた皆さんに、あらためて感謝いたします。ありがとうございました。