シアターキノTOP > キノを訪れた人々 > 『ヴィタール』前夜祭
 
今回は、上映前のごあいさつで、 終了後すぐに駅へ、千歳空港へ。現在撮影中のため、日帰りキャンペーンとなりました。 ゆうばり国際ファンタスティック映画祭の記者会見と帰省を兼ねて戻った、映画評論家の塩田時敏さんがお相手を務めて、短い時間でしたが、 息の合った絶妙コンビでした。
(赤字=塚本晋也監督・黒字=塩田時敏さん・青字=中島)

一発入魂!でつっ走ってきたしわ寄せがきてしまったのか、体がボロボロなんですよ(笑)。1月1日で、45歳の誕生日を迎えました!(拍手拍手)
「鉄男」を撮ったのが26歳、変遷してないはずなのに、もう45歳になってびっくりです(笑)。
この映画(「ヴィタール」)を見てもらうとよくわかります。45歳になったかな〜大人になったかな〜(笑)
今まで殴ったり殴られたりだったりして、今回は大人だな〜、と。どうして?考えるところがあった?
今まで、都市、コンクリートの中、という世界で作っていて、以前からずっと、解剖実習に興味があって、今回見る機会があって。立ち会って感じたのは、肉体を限りなくみるとその向こうには自然があった。今までの暑苦しさから、長いトンネルを抜けた感じ。
解剖実習では、はじめ遠くから覗き見る感じで(倒れたらどうしよう…)、徐々に近くに。最後には手に持たせてもらったんですね。目の中は、カメラと同じで真っ暗で、綿密なメカニズムで人間ができていることに感動しました。
さわらせてもらった"重み"、ご遺体は3年くらい経っているので、血も抜いていますから(血も)なくて、今亡くなられて脳や肉体を切りはなすことに比べると、生々しくはなかったです。脳は重くて、ボールみたいでしっかりしていて、これなら「大丈夫」「生きていける」と思いました。
ちょうど遺体解剖の時に(僕の)子供が生まれました。出産にも立ち会いました。その時期が子宮を解剖しているときだったので、"出産"と"死"を同時に立会い、深い感銘を受けたんです。そのことが「ヴィタール」に生かされていると思います。
じゃ、急ぎ足で、次回作のことを少し話して。
もう撮り終えていますが、東京でGWに公開が決定しています。Jam Filmsシリーズの『フィメール』が公開です。
これはキノで公開するの?
キノになると思います。
そして、今撮影しているのは「3人3色」チョンジュ(全州)映画祭の企画でして、デジタルに興味があるので、ぜひやってみようと。せっかく「ヴィタール」で世界が開けたのに、またまたいつもの隙間にはいってしまった世界を描きます(笑、拍手)
パンフレットにたくさんサインしていただいたので、見て、ぜひ買ってくださいね。では、ごゆっくりご覧ください。監督は大急ぎで千歳空港に向かいます。
[短時間でも、お客様をひきつけ、引き込む塚本監督の話術はさすがでした。とっても優しい方なんですね、との
女性の声が印象に残るトークでした!]